原狼

レムス・フリスクが狼の群れに手をかけるとき、感慨を抱いたことは一度もない。そして、その虐殺の報いを受けたことも一度もない...しかし、それはこの男が最後の狼をつけ狙い、バイユーへと足を踏み入れるまでの話だ。しかも此度の獲物は、己の群れから抜け出した狼なのであった。